東京キリスト教会について

教会の歴史

1.草創期・伝道所時代

 

1977年 五日市キリスト教会(広島県)東京集会として、教会員の家庭教会の形で歩み始める。

 

1981年 日本アライアンス教団東京伝道所となる。主任牧師:田村幸三師、副牧師:田村耕造師。

                      JR大久保駅にある「日本キリスト教婦人矯風会」第二会館の集会室で礼拝をまもるようになる

                    (午後の礼拝)。会堂がないため、教会の活動は様々な制約を受ける。他の場所を転々としな

                      がら礼拝をまもる。

 

1984年    毎週確実に午前中に礼拝を護ることができるようになった。そのことは大きな喜びであった。

 

1987年    田村耕造師が主任牧師に任命される。

 

1996年    拠点確保のため会堂建築を目指す。

 

 


2.会堂建築、教会創立

 

1998年 教会建設式。東京伝道所から東京キリスト教会となる。9月に献堂式を行う。

 

2006年    主任牧師:田村幸三師、副牧師:藤井哲夫師

 

2009年    藤井哲夫師が主任牧師に就任。小金井市キリスト教ネットワークが誕生(KC-NET)

 

2014年    主任牧師:山中正雄師、副牧師:田村啓師

 

2017年     田村啓師が主任牧師に就任。


主任牧師

主任牧師:田村 啓(たむら けい)

1985年、東京都生まれ。

2008年 日本アライアンス神学校卒。

      卒業論文「バルトのキリスト論敵人間論ー神を 崇める人間ー」 

2014年 東京神学大学学部卒。

       学部卒業論文

      「イミンクにおける人間の主体についてー聖霊論的考察ー」 

2014年 東京キリスト教会副牧師。

2017年 東京キリスト教会主任牧師。        

                     按手礼論文「教会論ー聖霊に満たされる群れー」

                                                                         趣味:音楽鑑賞、料理

KC-NETについて

 

小金井市キリスト教ネットワーク(KC-NET)

 

小金井市には現在12のキリスト教会があります。互いに交流しようという動きは、2007年に数名の牧師により「超教派祈祷会」を年に数回、土曜日に行うという形で実現しましたが、参加する教会や信徒は限られていました。その翌年、2008年に日本基督教団・小金井教会に就任した丸山和則牧師は、この活動をもっと幅広くエキュメニカルに展開していけないかと考え、参加者の意見を聞きながら、土曜日の祈祷会とは別の形式で活動できないかと模索しました。その中で出会ったのがカトリック小金井教会の当時の主任司祭、山本量太郎神父でした。 

 

活動主体が明確ではなく、正式に教会員に案内しにくいというのが、山本量太郞神父の素朴な意見でした。丸山和則牧師も山本量太郞神父も、エキュメニカルな活動は重要であると考えており、この出会いを機に新しい形式を共に模索し、原案のようなものを作りあげました。そして小金井市内の11教会の牧師・司祭が集まる会合を開き、それを提案しました。

 

このようにして誕生したのが「小金井市キリスト教ネットワーク」です。2009年1月20日でした。その会合で次の基本方針が決まりました。  

 

1.あくまで小金井市中心のキリスト教の伝道活動とする。  

2.市内の教会の横のつながりや共同の活動を実施してゆく。 

3.組織は各教会の牧師・司祭を核としたネットワークとし、各教会で正式に告知し認識していただく。  

 

活動のビジョンはシンプルで、小金井市民みんなが信仰をもつことです。そのあと「KC-NET」(Koganei City Christian Network)という愛称と魚のシンボルマークも決まりました。

 

組織は特に代表者を設置せず、事務局(いずれかの教会)が世話役となって活動することとしました。こうして土曜日の祈祷会だけにとどまらない、主催者が明確となったエキュメニカルな伝道共同体がスタートしました。

 

現在のKC-NETの活動は次の6つです。

  ①クリスマス共同新聞折り込みチラシ(市内全戸へ)

  ②「巡回祈祷会」

  ③カトリック教会に隣接する桜町病院の敷地で行われるヨハネ祭バザーへの出店

  ④「一致祈祷会」

  ⑤「青年会」

  ⑥「司祭・牧師の会」

 

①「クリスマス共同チラシ」は、各教会のクリスマス礼拝等の案内で、表には各教会の場所を記した市内地図、裏には教会外観と牧師・司祭の写真もつけました。「クリスマスはお近くのキリスト教会へ」というチラシのキャッチコピーには次の二つの意味があります。各教会のクリスマスの礼拝を尊重し、近所の方々をお招きする。どの教会に招かれるかは聖霊の働きに委ねます。もうひとつは、この12教会以外はキリスト教会ではないという「情報発信」です。(2017年に配布したB4判チラシ)

(因みに、2017年の小金井緑町教会のクリスマスイブ讃美礼拝には、10名の方々がこのチラシをご覧になって来会されました。)

②「巡回祈祷会」は、年に一回、KC-NET内の教会を順に会場教会として、その教会の形式で開催します。

③小金井市も後援する大規模なヨハネ祭バザー(10月)への出店は、市民へのKC-NET宣伝の重要な機会となっています。

④「一致祈祷会」は、一番大切な活動で、全教会が集まって市内伝道のために礼拝を共にし祈りを合わせます。また各教会からの有志による「KC-NET聖歌隊」もその時だけ結成されます。会場はプロテスタントとカトリックで交互とし、当番教会のやり方で礼拝を守ります。

⑤「青年会」として、青年たちの良き恵みの出会いと交わりの場として、青年ならではの楽しい企画を立てて実施しています。

⑥「司祭・牧師の会」は、互いの伝道活動の報告や情報交換をし、上記の集会の企画などをいたします。

この6つ以外でも全教会が合意したことは実施します。例えば「3・11」直後のチャリティー・コンサートや、被災地支援のためのオリジナル缶バッジの製作販売をいたしました。また、ラブソナタという伝道運動の一環として開催されたレーナ・マリアさんのコンサートへの参加など。

 KC-NETが継続している理由はいくつかあります。それぞれの教会の働きを第一とし、KC-NETの活動はなるべく忙しくしないという原則が、まず挙げられます。ですから共同の市民クリスマス会は行いません。また無理しないで参加できるように、という配慮もしています。例えばチラシの資金分担は、小規模教会の意見を尊重し一律五千円としています。残りは自由献金とバザー収益で補います。役割分担や奉仕も可能な教会、可能な信徒が自主的に行います。

 KC-NETは、小金井市民のために12の教会が「同じ」になるのではなく、それぞれの教会のまま「ひとつ」(仲間)になるエキュメニカルな伝道共同体として活動していきます。一緒にやれることだけを、さっと集まり無理なく実施するネットワークです。町の人たちが、12の教会をひとつのキリスト教会のように感じて親しみをもってくださることが、私たちの願いです。

※この紹介文は、丸山和則牧師(現在は日本基督教団・池袋西教会牧師)が、雑誌『信徒の友』(日本基督教団出版局)2013年10月号の特集記事『都会でのエキュメニカルな伝道共同体』のために執筆した原稿に、山畑牧師が加筆してまとめたものです。

 

【小金井市キリスト教ネットワーク参加教会】

             (小金井市内の全12キリスト教会/創立年順)

・日本基督教団 小金井教会 (1938年) 

・日本聖公会 小金井聖公会 (1940年) 

・日本ホーリネス教団 小金井キリスト福音教会 (1952年) 

・東京フリー・メソジスト 小金井教会 (1953年) 

・日本基督教団 小金井西ノ台教会 (1956年) 

・セブンスデー・アドベンチスト 小金井キリスト教会 (1960年) 

・カンバ-ランド長老キリスト教会 東小金井教会 (1964年) 

・メノナイト系単立 貫井南町キリスト教会 (1965年) 

・日本基督教団 小金井緑町教会 (1965年) 

・カトリック 小金井教会 (1975年) 

・日本アライアンス教団 東京キリスト教会 (1981年) 

・国際福音センター 東小金井チャペル (2019年)